Google デジタルワークショップ -DAY14- ウェブサイトの分析①

学習メニュー:ウェブサイトの分析の始め方(ウェブサイトの分析 第1章)

スキル:(a)ウェブ解析

ウェブサイトの分析は、あなたのウェブサイト訪問者についてもっと知るための役立つ情報を豊富に提供してくれます。あなたのビジネス目標を明確に定義し、分析データをサイトの改善や目標達成に利用しましょう。

この学習メニューはレッスン3部構成となっています。
① ウェブサイトの分析方法
② ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法
③ ウェブサイトの分析を活用するための目標設定

レッスン① ウェブサイトの分析方法

学習のポイント

ウェブサイトの分析ツールを利用することでウェブサイトでのお客様の行動を把握することができます。 
・ウェブサイトの分析ツールによって集めることができる情報
・データの活用方法

説明

ウェブサイトの分析方法について

ウェブサイトの分析ツールは世の中に数多く存在しており、それらを利用してウェブサイトでのお客様の行動を確認することができます。分析ツールではさまざまな情報を集めることができ、例えば「ウェブサイトへの訪問者数」や「ウェブサイトの滞在時間」などが挙げられます。これらの情報を「指標」と呼んでいます。ウェブサイト上で商品を販売している場合には、販売数を確認できますし、もっと多くの人にウェブサイトを見てほしいと思っているお店の場合、ウェブサイトの閲覧回数や閲覧時間を知ることができます。

ウェブサイトの訪問者についてもっと知るためにこれら指標を活用することができます。あなたはウェブサイトに訪れた訪問者に何をしてほしいでしょうか。商品の注文やお問い合わせなど、それぞれのお店がお客様に望む行動を「コンバージョン」と呼びます。

分析ツールによって「コンバージョン数」つまりあなたのウェブサイト上であなたの意図する行動をとった人の数がわかります。他にも、ウェブサイトの訪問者が何を参照してあなたのウェブサイトを見つけたのか、パソコンと携帯電話のどちらを使っていたのか、などが分かります。例えば、あなたのウェブサイトの訪問者から「私の携帯電話ではあなたのお店のウェブサイトがうまく表示されない」と言われたとします。早速調べてみると、携帯電話の”ある端末”だけが極端に滞在時間が少ないことがわかりました。この場合、コンバージョンの「指標」またはコンバージョン数を比較して使用している端末ごとに収集したデータを分析しています。収集し分析された「端末」データを「ディメンション」と呼びます。ディメンションには、端末の種類や訪問者の所在地などが含まれます。「ディメンション」ごとに訪問者数を確認すれば、どういう人があなたのウェブサイトをよく見ているかがわかるのです。こうしてサイトがうまく機能しない端末を確認し、改善が必要な部分を特定することもできるのです。

同様にあなたのウェブサイトに訪問する人数が一番多い時間帯を知りたければ、ディメンションは「時間」を選び、「訪問者数」という指標を確認してみましょう。お客様の目線に立ちより使いやすいウェブサイトに改善するために活用しましょう。

指標=ウェブサイトでの滞在時間や閲覧されたページ数などの測定可能な数値データ
コンバージョン=商品購入やメールマガジン登録などお客様の行動に関する数値データ
ディメンション=デバイスの種類や場所などレポートの作成に使用できる訪問者に関するデータグループ

実践

「ウェブサイトの分析ツール」を検索し、選んだツールでアカウントを作りましょう。
最初に使うには、Google アナリティクスがおすすめです

参考リンク:Google アナリティクス

レッスン② ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法

学習のポイント

インターネット上で活動する最大の利点の1つが非常に多くの要素を測定できる点です。
ウェブサイト上での訪問者の行動を通してアクセス元やウェブサイト内での行動傾向などを把握することで「コンバージョン」を増やす方法についての洞察が得られます。
・ウェブサイトの分析がデジタルにおけるあらゆる活動に役立つ理由
・分析を活用して得られる洞察の種類
・ビジネスの目標を達成するためのデータの活用方法

説明

ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法

ウェブサイトの分析は、インターネット上で実施している施策の効果を測定し、戦略に生かすことができます。また分析によってどのようなお客様が常連客になってくれるのか知ることができます。

例えば、あなたが沖縄でホテルを経営しているとしましょう。ホテルの目標の1つは、ウェブサイトの訪問者にウェブサイト上で宿泊予約をしてもらうことです。ウェブサイトの分析によって予約の数を確認することはもちろんできますが予約につながる要素予約後の行動についても調べることができます。では、具体的にみていきましょう。例えば、沖縄旅行を控え、宿泊するホテルを探している人がいるとします。まず最初に行うのは、「沖縄のホテル」などのキーワードで検索することでしょう。検索すると、検索結果が表示されます。そこから興味を持ったいくつかのホテルのウェブサイトを訪問して詳細を調べます。

ウェブサイトでは宿泊料金をチェックしたりどのような部屋が空いているかを確認したりするでしょう。口コミを閲覧したり写真を見て雰囲気を確認するかもしれません。この時点では、おそらくまだ実際に予約するつもりはなく、ただ見て回っているだけでしょう。しかしあるホテルを候補の 1つにしてそのホテルからのメールマガジンを受け取るための登録をする場合もあるでしょう。ちょうど旅行を予定していた時期に、通常の宿泊料から10%割引になるという内容のメールが届けば、この メールが決め手となりウェブサイトで予約を行うかも知れません。

ウェブサイトの分析をするとお客様があなたのウェブサイトを訪問する直前にどのページを見ていたかを調べたりウェブサイトをどのように利用しているかを理解することができます。例えば、あなたが経営するホテルが1 ヶ月の目標予約数を50件としたにもかかわらず20 件しか予約が入らなかったとします。そこでウェブサイトを分析すると予約システムが使いにくいため、見込み客が予約を完了する前にウェブサイトから離れてしまっていたことがわかるかもしれません。これはウェブサイトの改善につながる重要な手がかりです。修正すべき箇所が分かり予約の方法をより簡単なものにするべきだと気づくことができるのです。

メルマガも同様です。メールマガジンの送信回数を増やす、送信を中止する、といった大きな変更を行う前に、メールマガジンの内容を見直し、人々がメールマガジンから退会する理由を把握するべきです。1 週間に何通のメールマガジンを送っているか? メールマガジンの数は多すぎないか? メールマガジンの内容は最適なものか?メールマガジンの質の改善に集中し、退会する人の数を減らすことができるかを検討するべきです。

実践

あなたのビジネスの目標を考えましょう。収益の最大化、または利益率の改善でしょうか。あるいはコストの削減でしょうか。あなたのインターネット上の広告宣伝活動は、その目標の達成にどう役立ちますか?あなたの考えを整理しましょう。
そうすることで、何を分析し、どう行動すべきか、焦点を絞りやすくなります。

参考リンク:Google アナリティクス

レッスン③ ウェブサイトの分析を活用するための目標設定

学習のポイント

ウェブサイトの分析ツールを適切に使用すると、目標達成に役立つ情報を得ることができます。 そのためには、その目的にあった項目を計測することが大切です。 
・目標とコンバージョンの例
・目標の作成と調整が重要な理由
・自分の目標とコンバージョンを決定する方法

説明

ウェブサイトの分析ツールを活用するために、特定の目標を設定することについて

分析ツールを使うとたくさんの情報を得られますが、その中から特定の目標を設定し、1 つずつ目標を達成していくことが大切です。

沖縄のホテルの例を用いて、目標と達成度の確認がいかに重要かを見ていきましょう。分析ツールを使って、ホテルのウェブサイトが、先月1 万人のお客様に閲覧されたことが分かったとします。ところが昨年の同じ月には、5,000 人しか訪問がなかったことが分かりました。

この意味を考えてみましょう。ウェブサイトの訪問者が増加したのは良いことですが、それだけではホテルの売上にはつながりません。では、訪問者に関してより詳しく見てみましょう。いくつかのレポートを見てあなたのウェブサイトへの訪問者の平均滞在時間は 2 分間であり、昨年と同じだったことが分かりました。

ホテルのウェブサイトを作成した理由はインターネット上で予約してもらうことでした。つまり、予約の完了は分析ツールで追跡する最も重要な目標となります。平均滞在時間が変わっていないということだけでは、予約者数増加のために取りうる施策のヒントにはならないでしょう。しかし平均滞在時間以外にも、ホテルの場所を検索するために、地図を表示させた数やメールマガジンの登録数も目標の 1 つとなります。メールマガジンに登録してもらえた場合、沖縄のホテルに関心を持つお客様に情報を送信する機会が生まれるということです。このように複数の目標を設定するとウェブサイトの分析ははるかに生産的になるでしょう。

ウェブサイトの分析を行なう際には、ビジネスに最も影響する情報に注目することが重要です。単純に訪問者の数やウェブサイトでの滞在時間を見るだけでなく、あなたが知りたい数値を確認するようにしましょう。例えば、ソーシャル メディアからウェブサイトに来たお客様のうち、メールマガジンに登録しているのは、わずか 2% しかいないことが分かったとします。どうすれば改善できるでしょうか?メールマガジンに登録すれば 10% 割引のクーポンがもらえるとソーシャルメディアへ投稿してみるのはどうでしょうか?これによって例えば週末の予約率が通常の 2% から最大 6% まで上がるかもしれません。このような場合にはお客様の予約率が高い週末に広告を集中させるように調整することができるかもしれません。

今後の方針を考えるためにも、早速分析ツールを使ってみましょう。

実践

あなたは、なぜウェブサイトを運営しているのですか?
思いつく理由をすべて書き出しましょう。それこそが分析によって追跡すべき目標です。


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