Google デジタルワークショップ -DAY13- 海外への展開

学習メニュー:海外への展開

スキル:(a)国際マーケティング

海外市場へと進出する準備は万全ですか?海外市場に向けて商品やサービスを売り出すときは、進出先の市場をよく見極め、単純な翻訳とローカライズの違いを意識し、それらすべてを支える技術インフラを用意しなければなりません。土台を盤石にしたうえで、世界中の見込み客に適切なマーケティング メッセージを届ける、グローバルな広告展開を考えていきましょう。

この学習メニューはレッスン7部構成となっています。
① 海外向けマーケティング活動
② 新しい市場を見つける方法
③ 翻訳とローカライゼーション
④ 海外での広告戦略
⑤ 海外進出の際に考慮すべき点
⑥ 海外進出の際の技術的側面について
⑦ 海外のお客様に商品を届ける方法

レッスン① 

学習のポイント

デジタルマーケティングによって、海外市場も簡単に視野に入れることができるようになりました。 海外進出は魅力的な選択肢です。早速、あなたのビジネスは海外進出の準備ができているかを見てみましょう。 
・国際市場での可能性を判断する方法
・海外進出における問題

説明

海外を視野に入れたマーケティング活動について

例えば、あなたが人気の中古レコード店を経営しているとします。経営は順調ですが、より多くのお客様を獲得するために海外市場にも目を向けています。そのためにはまず、海外進出を検討している国や地域の中古レコード市場について学び見込み客を引き付ける方法を考えなくてはなりません。

例えば、インターネット上の広告における、検索数、競合、価格設定について見てみましょう。潜在的な市場を明確に把握し、あなたの商品が受け入れられるのかどうかを、見極めることができるからです。

国ごとで人気のキーワードがわかる「Google トレンド」や、ウェブサイトの分析ができる「Google アナリティクス」の地域別レポート、あなたのビジネスが人気になりそうな国を見つけられる「Google グローバルマーケットファインダー」などを利用すると、どの国に参入するべきか決めやすくなります。

参入するべき地域の市場をきめたら、まずは、ウェブサイトの内容を翻訳しましょう。自動翻訳サービスでは、不自然な翻訳になってしまう可能性があるため、その言語を母国語とする人に確認してもらいましょう。あなたのウェブサイトを訪問した、文化の異なるお客様や見込み客にも正確に情報を伝えることが大切です。このような海外のお客様の需要を理解し、対応する計画を最初から立てておきましょう

次に、壊れやすい部品を梱包するときの条件、税金、その他の法的な問題も考慮しましょう。それらが解決されたら、e コマースと支払い方法を検討しましょう。

多くのeコマースのシステムでは国をまたいだ取引を設定できますが、支払い方法の選択やその他の設定も、対象国に適したものにする必要があります。優れたeコマースのシステムを使用する場合でも、海外の新規のお客様への商品の配送について事前に検討しておく必要があります。

商品の配送には何が必要でしょうか?返金にはどう対応しますか?お客様へのサポートについてはどのようにしますか?海外への参入はあなたのビジネスを大幅に成長させる可能性があります。事前にしっかり計画を立て成功のための基盤を構築しましょう。

実践

あなたが進出したいと思う国をいくつか書き出してみましょう。そして、ウェブサイトの分析ツールで、その国のあなたの商品の市場を過去半年間にわたって分析します。
可能性の高い国や地域はどこでしたか?コンバージョンは見込めそうですか?
コンバージョンの見込み数によって、あなたのビジネスが既に海外で関心を持たれているかどうかが分かるだけでなく、進出する市場を決定するための判断基準 にもなります。

レッスン② 新しい市場を見つける方法

学習のポイント

海外向けの広告が簡単に利用できるようになり、海外の新しい市場への進出はかつてないほど容易になりました。 成功の鍵は、より可能性の高い市場を探すことです。 
・ウェブサイトの分析ツールを利用して、可能性の高い市場を特定する方法
・海外のお客様向けの検索キーワードの調査

説明

新たな市場を見つける方法について

海外進出を検討されている方にとっては、大いに役立つ内容です。海外進出にあたって、まず、適切な国を選択することが非常に重要です。あなたの会社が提供する製品に対して、需要が最も多い市場はどこでしょうか? 注意すべき法的な問題や、物流上の問題はないでしょうか? 

あなたにとって最も大きなチャンスがある市場を特定するに当たり、役立つ機能を紹介します。例えば、あなたが希少な中古レコードを販売するお店をインターネット上で経営しているとしましょう。そして、日本での経営が非常に順調なので海外への進出を考えています。進出先の候補は、台湾、シンガポール、アメリカ、イギリスなど。では、どこへ進出するべきでしょうか?あなたの商品が最も売れそうな市場はどこでしょうか?

このような場合には「Googleグローバルマーケットファインダー」を使ってみましょう。なぜなら、事前に状況を把握するために活用できる機能がいくつもあるからです。これらの機能は無料で提供されており、あなたのビジネスに関するキーワードがどの国でよく検索されているのかを分析できます。例えば、中古レコードが最も検索されている地域も分かるのです。検索数の多い国は、あなたの商品に対する需要が高い可能性があります。逆に、検索数が少ない国ではおそらく成功は望めないでしょう。Googleグローバルマーケットファインダーを使用すると進出を検討する国や地域の市場についてより多くの情報に基づき分析ができます。

あなたが取り扱う商品の検索数が多い国が見つかったら、Googleのキーワードプランナーを使用して、検索連動型広告の競争率を把握しましょう。この機能によって進出先の国には競合他社がどれくらい存在するのかを把握できます。またGoogle アナリティクスなどのウェブサイトの分析ツールを使用して、どの国の消費者が、すでにあなたのビジネスに関心を示しているかを確認できます。例えば、これまで日本国内にしか配送していなかったにも関わらず、台湾にあなたのウェブサイトの閲覧者が多いことが分かったとします。その中にはあなたのウェブサイトを見て購買意欲を掻き立てられた人がいたかもしれません。しかし、あなたの商品は日本国内へしか配送されていないと知って、がっかりしたことでしょう。このように、Google アナリティクスを使用することで、台湾にはビジネス チャンスがあるかもしれないという洞察が得られるのです。

ここまでは、需要の有無と、競争の状況を把握するための機能について見てきましたが、進出する市場を決定するに当たり、もうひとつ考慮すべき点があります。

例えば、一部の国では法規制と税に関する問題が多いかもしれません。計画の段階では魅力的に思えた市場でも、そのような問題について調べてみると難しい課題が見つかることもあります。幸い、各国の多くの政府はウェブサイトを運用しているので進出を検討している国のルールをしっかりと把握しておきましょう。

当該国におけるキーワード検索数 ⇨ グローバルマーケットファインダー
検索連動型広告の競争率 ⇨ キーワードプランナーで調べる
当該国からのウェブサイト訪問 ⇨ アナリティクスで調べる

実践

Googleグローバルマーケットファインダーなどのツールを利用して海外市場で利用を検討しているキーワードを調査し、地域と言語を選びましょう。さらに深堀して調査をしたい地域は見つかりましたか?

参考リンク:Google グローバル マーケット ファインダー
参考リンク:Google キーワード プランナー

レッスン③ 

学習のポイント

海外進出するためにはどの地域のお客様ともその国の言葉でコミュニケーションを取り、サポートを提供する必要があります。 
・翻訳とローカライゼーションの違い
・ローカライゼーションを正しく行う方法

説明

翻訳とローカライゼーションについて

例えば、あなたが中古レコード店を経営しており、他国に住むお客様へも商品を販売しようとしているとします。下調べが完了し台湾とシンガポールが商品を販売するのに適した市場であることがわかりました。それでは、進出する国について考えてみましょう。

台湾とシンガポールのお客様は、どのようにあなたの商品を見つけるでしょうか?広告を通じてでしょうか?検索エンジンによってでしょうか?それともソーシャルメディアでしょうか?おそらく、それら全てが組み合わさって影響を与えることでしょう。そして、新しい市場の見込み客があなたのウェブサイトを見つけたとき、あなたはその内容を理解してもらいたいと考えるでしょう。そこでウェブサイトをさまざまな国のお客様に閲覧してもらい、より効果的に商品の訴求ができるように、翻訳とローカライゼーションについて考える必要があります。翻訳はウェブサイトの内容を別の言語に変換する作業です。

しかし、ただ翻訳するだけでは十分ではないこともあります。シンガポールでは効果的な言い回しでも、台湾の見込み客には響かない可能性があります。ローカライゼーションはその国の言語と文化を合わせて理解した上で現地の見込み客があなたのウェブサイトを見たときに自然に感じてもらえるようにする作業です。

そのためにも、翻訳したウェブサイトでは、その地域の単位、通貨、住所を反映させましょう。ウェブサイトのデザインも変更した方が良いかもしれません。

難しい作業に聞こえるかもしれませんが、翻訳やローカライゼーションを専門にする企業や専門家が多く存在します。海外向けのあなたのウェブサイトが完成したら、その言語が母国語である人に、仕上がりを確認してもらうと良いでしょう。

実践

進出を検討している国の一覧を作成し、それぞれの国の言語を確認しましょう。
海外進出計画の中で、どのように言語に対応をしてく予定ですか?
海外のお客様に適切に対応できることを確認しておきましょう。

レッスン④ 

学習のポイント

新たな市場に進出する場合、綿密な計画を立てる必要があります。
あなたのビジネスに役立つインターネット上での広告手法はたくさんあります。
・検索連動型広告
・ディスプレイ広告
・ソーシャル メディア上の広告

説明

海外市場での広告戦略について

広告を展開することでさらに早くあなたのビジネスを広めることができるかもしれません。検索連動型広告、ディスプレイ広告、ソーシャル メディア広告、そして、それらの相乗効果について考えてみましょう。

あなたは海外出店を計画しているラーメン屋の店主だとしましょう。日本からドイツへの進出を計画している場合、まずはあなたのウェブサイトをドイツ語に翻訳しドイツの文化に合わせた表現に「ローカライゼーション」します。ドイツで誰かが「ドイツのラーメン屋」などのキーワードで検索し、あなたのウェブサイトを見つけ、新規のお客様になってくれるかもしれません。

しかし、より多くの見込み客にあなたのビジネスを知ってもらうには広告を利用するのが効果的です。検索連動型広告は、あなたの商品を探している人にあなたのお店を知ってもらうための効果的な方法です。あなたが日本で検索連動型広告をすでに行っている場合はキーワードと広告をドイツ語に翻訳し、手直しするだけで広告を開始できます。そして、その広告からドイツ語で書かれたランディング ページを表示させるようにしましょう。

新しい市場でよく検索されているキーワードが分からない場合、Googleのキーワードプランナーを活用しましょう。人気のあるキーワードや、必要な費用、競合他社の数などの情報を把握できます。

では、あなたが設定したキーワードで検索をしていない人についてはどうでしょう?もしかするとドイツではまだ「ラーメン」自体を知らない人がいるかもしれません。新たな市場に進出する際には消費者がまだあなたのビジネスを知らない可能性が高いのです。このような場合には、ディスプレイ広告とソーシャル メディア広告が適しています。

見込み客がよく見ていそうなウェブサイトに広告を表示することから始めてみましょう。例えば、ドイツの飲食店情報が掲載されたウェブサイトに、あなたの広告を表示してみましょう。どのようなウェブサイトに広告を表示したら良いのかわからない時には、Google のディスプレイ キャンペーン プランナーなどの機能を利用しましょうそれによって、あなたのビジネスではどのようなウェブサイトに広告を掲載すべきなのかといった情報を入手できます。

それでは、ソーシャル メディア 広告についてはどうでしょうか?まずはドイツの人々が利用しているソーシャル メディアを調べてみましょう。FacebookやTwitterだけでなく、ドイツで人気のあるソーシャル メディアがあるかもしれません。ソーシャルメディア広告を利用すればラーメンや日本食に興味を持っているドイツの人々を対象に広告を展開できます。

さまざまな種類の広告を組み合わせることで、新しい市場で効率よくお客様を獲得できる可能性が高くなるのです。新しい市場でビジネスを始めることができたら、次は、お店のファンになってもらう方法を考えましょう。お客様があなたのビジネスに興味を持ち続けてくれるよう、広告は定期的に見直しましょうメールマガジンも、関心を持ってくれているお客様と長期的なつながりを維持するには良い方法です。新メニューが出たときに通知したり、クーポンを送付することもできます。

また、リターゲティング広告も効果的です。あなたのウェブサイトの訪問者に対して、広告を表示できます。月に2回あなたのお店のブログを読んでいる人は、間違いなくお店に関心を持っていると考えられます。ですから、そのような人を対象にリターゲティング広告を使用し来店を促しましょう。

今回は、海外市場での広告戦略についてお話ししました。さまざまな広告を組み合わせて利用し、新しい市場でもあなたのビジネスを成功させましょう。


外国語であなたのビジネスに関連するキーワードが検索されたとき向けに検索連動型広告を表示することができます。 キーワードを翻訳するときには、その言語を母国語とする人に確認してもらうと良いでしょう。

ソーシャル メディアは、新しい市場でビジネスを知ってもらうには良い方法です。 ただし、ページを管理できる外国語が話せる人の協力が必要となります。

実践

進出を検討している国のソーシャル メディアについて調べましょう。
それらの地域特有のソーシャル メディアはありますか?
Facebook や Twitter も人気がありますか?

レッスン⑤ 

学習のポイント

新たな市場への進出は魅力的ですが、適切なインターネット技術、優れた配送手配、法規制の順守が必要となります。 
・海外からのウェブサイト表示の確認
・配送管理
・法規制について考慮すべきこと

説明

海外進出の際に考慮すべき点について

現代では、インターネットを利用することで、あなたの会社の所在地にかかわらず他の国や地域へビジネスを拡大することが可能になりました。しかし海外進出をする際には、進出を計画している国の事情を理解することも大切です。細かな事項を確認しておくことでリスクを軽減し、潜在的な問題を事前に特定できるようにしましょう

まず、商品を販売したい国で、きちんとウェブサイトが表示されるか確認しましょう。一部の地域ではインターネットの接続速度が遅くなる場合があります。インターネット上で商品を販売する場合には、日本からの配送手順を検討し、販売したいすべての地域に商品が配送可能かどうかを確認します。

進出する地域の税金と法律についても必ず確認しましょう。このような情報を教えてくれる政府機関もあるので輸出しようとしている市場について問い合わせてみましょう。

また所在地にかかわらず、すべてのお客様があなたに連絡を取れるようにすることも大切です。メールやあなたのウェブサイトの問い合わせページを利用することができます。ゆくゆくは電話などウェブサイト以外の方法で、連絡が取れるようにしましょう。特にフリーダイヤルを使用している場合、他の国のお客様も電話できるようにする必要があります。

例えば、あなたが日本で漫画を販売をしているとしましょう。台湾で日本の漫画の人気が高まっているという話を聞きました。そのため、台湾でも漫画の販売を開始して、その流行に乗りたいと考えています。では、お客様から実際に発注を受け、商品を発送するに至るまでの流れについて考えてみましょう。配送の管理には、台湾のお客様に最も効率良く商品を届けるために、現地の仕入れ先、納品物の代金回収方法を決定することなどが含まれるでしょう。

例として、2,000 冊の漫画を 2 週間以内に配送するよう注文を受けましたが、現地で保管している在庫だけでは足りない場合について考えてみましょう。納期が2週間と短いので、在庫が足りなかった分が揃ってから再度商品を包装し、台湾の顧客に配送すると間に合わない恐れがあります。そのため、この場合、現地の仕入先から仕入れる必要があると考えました。お客様に商品を届けるまでの配送管理の見直しは大変重要です

海外市場に進出する場合、ビジネスに関する現地の法規制についても確認する必要があります。あなたの商品やサービスに関係する税制と、輸出入に関する規制についても事前に確認しましょう。国によっては税の徴収につながる可能性のある協定もあり、追加の関税によって最終的な収益が左右されることもあります。また、ビジネスの法人格によって、国境を越えてビジネスを行う際に与えられる許可が異なる場合もあります。

新しい地域や国に進出することは大変に思えるかもしれませんが、これらのステップを着実に踏むことが成功への道筋となります。

実践

インターネット上で、対象とする市場の規制や関税法を調べましょう。あなたの国の輸出規則についても理解するために、自国の税務局にも問い合わせましょう。
これらの内容を一覧にまとめ法律または行政の専門家に相談しましょう。


レッスン⑥ 海外進出の際の技術的側面について

学習のポイント

海外進出を行う場合、あなたのウェブサイトを現地の人が受け入れやすくする必要があります。 海外でも通用するよう確認しなければならないことについて確認します。
・ウェブサイト
・e コマースのシステム
・支払い方法

説明

インターネット上のビジネスで、海外進出する際の技術的側面について

あなたのウェブサイトや e コマースのシステム、支払いの方法が、進出先のお客様にも使いやすいかどうかを確認する上で、役立つチェックリストを紹介します。あなたが横浜市で中古レコード店を経営しているとしましょう。あなたの店の評判が広がり、海外の見込み客からも問い合わせが来るようになりました。このニーズが一過性のものでないかなどマーケットをしっかり分析し労力対効果に見合う成果をあげられるか確認しましょう。ビジネスを海外展開する絶好のタイミングを見計らってください。そこで、成功するために必要な要素について考えていきましょう。

ステップ1、ウェブサイトの翻訳とローカライゼーション
言語の異なる地域に進出する場合、あなたのウェブサイトを翻訳する必要があります。自動翻訳サービスによってではなく、その言語が母国語の人に翻訳してもらいましょう。
また、問い合わせフォームは海外の住所や電話番号が入力されても受理できるように対応しておきましょう。例えば日本の郵便番号は 7 桁ですがアメリカの郵便番号は 5 桁です。
問い合わせフォームが海外のお客様に対応していないと、せっかくの注文が受理されない可能性もあります。

ステップ2、支払い
国によって好まれる支払い方法が異なるので、対象とする市場で調査を行い、好まれる支払い方法を利用するようにしましょう。ペイパルなどのオンライン支払いサービスは、世界中で利用できる便利な手段です。クレジット カードよりも、このようなサービスやデビットカードの利用を好むお客様もいるかもしれません。また、お客様が為替レートや税金を考えずに支払いを完了できるよう対象の国の通貨や税金に対応するようにしましょう

最後に、ウェブサイトの見直し
購入や問い合わせの流れを、対象となる国のお客様の立場で見直してみましょう。使いやすいウェブサイトでないと、注文を諦めてしまうかもしれません。お客様が自分のウェブサイトに訪問した時に行うことを自分で試してみましょう。

実践

対象となる市場の EC サイトで一般的な支払い方法を調べましょう。現在あなたのウェブサイトが、その支払い方法に対応していない場合、支払いオプションに追加する方法を調べましょう。


レッスン⑦ 海外のお客様に商品を届ける方法

学習のポイント

海外からの注文を可能にするための準備をしよう。商品を納期までに配送できますか?
お客様サービスとサポートは万全でしょうか? 海外からの返金や交換に対応できますか?
・配送の流れ
・信頼できる配送業者とサービスの選択
・販売後のお客様サービスとサポート

説明

海外への配送プロセス、配送業者の選択方法、販売後のお客様サポートの重要性について

インターネット上で何かを購入したことがある人は、受注がスムーズに処理され、商品が配送された経験があるでしょう。お客様が購入するのに必要なことは、ウェブサイトにアクセスし、商品を選択して、支払いと配送先の情報を入力するだけです。あなたのお店が海外進出した際も、お客様は同様の手順を踏みます。それでも、お店にとっては対応すべき何らかの障壁、例えば、為替、返品や返金への対応、お客様サポートの増加など、いくつかの問題が発生する可能性があります。

海外のお店に商品を注文して、誤った商品が届いてしまった場合を想像してください。そのお店と連絡が取れない場合や返品ができなかった場合そのお店に対する信用をなくしてしまうでしょう。このような事態を避けるためにも海外に進出する前に適切な準備をしておきましょう。

例えば、あなたが中古レコード店を経営しているとしましょう。ビートルズの復刻版レコードがとても人気で注文が殺到しました。在庫と配送の流れを考えると、すべての注文に対応できるよう十分な在庫を確保したいと考えるでしょう。それだけではなく、配送能力と配送にかかる時間や、費用についても考えなければなりません。海外配送には追加の費用がかかることがあり、価格設定の際には配送料も考慮に入れなければなりません。また海外配送の際の送付状の表示要件を調べておきましょう。

次に、配送業者について考えてみましょう。すべての配送業者が、あらゆる市場に配送しているわけではありません。また、海外配送に対応している配送業者の一部は特定の市場への配送を得意としていたり関税などの税金の回収や支払いを代行していたりもします。事前に調べた上で、信頼できる配送業者や代理店と提携しましょう。

また、海外のお客様にも商品の返品または交換に関する方針を明記し、混乱がないようにすることが大切です。どこに住んでいるお客様でも素早く丁寧なサービスを求めています。メールや電話でお客様があなたに直接連絡できるようにしましょう。

今回は、海外への配送についてお話ししました。販売中も販売後もお客様へ最高のサービスを提供できるよう、言語の違いだけでなく文化的な違いにも配慮しましょう

実践

対象となる市場の配送業者のウェブサイトを確認し、各社の価格や海外配送サービスを比較しましょう。包装サイズや、費用に影響しそうな要件を必ず確認しましょう。業者を比較して他社より安いところはありましたか?配送に関する追加サービスについて記載がありましたか?調査が完了したら、概算コストをビジネス拡大の費用に反映しましょう

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