Google デジタルワークショップ -DAY 09- メールマガジンの活用

学習メニュー:メールマガジンの活用

スキル:(i)コンテンツマーケティング, (b)メールマーケティング

メールマーケティングはお客様との関係構築や長期的な結びつきに大きな効果を発揮する手法です。このトピックでは、連絡先のリストの作り方からお客様の興味を引くメールのデザインまで、効果的なメールマガジンの基本を学びましょう。

この学習メニューはレッスン4部構成となっています。
① メールマガジンの基礎
② メール配信システムの機能
③ メールマガジンの作成方法
④ メールマガジンを成功させるための戦略

レッスン① メールマガジンの基礎

学習のポイント

メールマガジンを利用して、お客様にニュースレターや得点を提供することはお客様との関係性の構築と強化において重要な役割を果たします。
・コンタクトリストの作成 ・お客様の興味に基づく絞り込み ・お客様との関係構築

説明

メールマガジンの基礎

メールマガジンとはあなたのお店のお客様に定期的にメールを配信することです。メールマガジンを利用するとメールの受信を許可したお客様にクーポンを送信したりイベントの告知をすることができます。

お客様リストの作り方と、見込み客の関心に基づくアピール方法の使い分けについて説明します。また、メールマガジンがいかにお客様との関係構築強化に役立つかについても説明します。

他のマーケティング手法と同様、メールマガジンにおける最初のステップは目標を設定することです。たくさんの人にウェブサイトにアクセスしてもらうことや、クーポンを配布して売り上げを伸ばすことなど、目標を決定したら、あなたのお店の見込み客のリストを作って見ましょう。

では、どのように見込み客リストを作るのでしょうか?

例えば、あなたが美容院の店長であると想像してください。会員登録をして、メールアドレスを教えてもらえれば割引クーポンやキャンペーン情報を送ると提案してみましょう。
ウェブサイトがあれば、オンラインで登録できるようにすることも可能です。商業目的のメールを送る際には必ず事前に受信者の同意が必要となるので会員登録時に同意してもらいましょう。これでメールの配信を希望する見込み客リストを作成することができます。

次に、メールマガジンを実施する上での注意点を考えてみましょう。
1つのメールに内容を詰め込みすぎたり、たくさんのメールを立て続けに送ったりすることは避けましょう。
また、お客様の興味がない内容を送らないように何に関心を持っているか理解しましょう。見込み客の関心を絞り込むために、会員登録時に1つか2つ質問をしてみて、好みに合わせた内容を含んだメールマガジジンを送付するよう心がけましょう。

多くの場合、お客様には返信できないアドレスからメールが送信されますので、問い合わせがあった場合でもそのメールには返信できません。そのような場合には問い合わせ専用メールアドレスが適しています。

見込み客が何に関心を持っているか知ることができれば、次からその見込み客が関心を持ちそうな具体的な提案を送れます。例えば、最近パーマをかけたお客様が分かっていれば髪に優しいパーマヘア用のシャンプーを紹介できます。また、その際は次回パーマをかける最適な時期の提案も含めるようにしましょう。

メールの内容を楽しく便利にすることで、登録者は今後もあなたの店を選んでくれる可能性が高くなります。メールマガジンはお客様とお店との関係を構築できる優れた手法なのです。またお客様それぞれの関心に基づき、対応方法を変え、便利で魅力的な提案をすることで、長期的なお客様との結びつきを確立できます。また、特定電子メール法上の規制がある場合もあるので内容に配慮することも大切です。

実践

あなたが登録しているメールマガジンについて考えましょう。届くたびに必ず読むものと、削除するものがありますか?あなたの好きなブランドからは、あなたの興味に沿ったメールマガジンが配信されていますか?また、メールマガジンの配信サービスはたくさんありますのでどのような選択肢があるか調べてみましょう。

レッスン ② メール配信システムの機能

学習のポイント

多くのメール配信システムではメールマガジンの内容を個別に最適化する事ができます。
・メール配信システムの一般的な特長
・メールマガジン受信者のアクションを確認する
・お客様情報に応じたメールマガジンの内容の最適化

説明

メールマガジンを配信する準備ができたらその始め方について学んでいきましょう。
今回はまずメールマガジンを配信するためのメール配信システムの一般的な機能についてお話し、それらがどのようにお客様の行動を分析し、より個人に最適化された内容を提供できるかについてご説明します。

メール配信システムには共通する機能があります。

まずお客様の情報を保存するためのお客様リストとなるデータベース機能です。メールマガジンのためのリストにはお客様のメールアドレスが必要です。また、名前や住所といった情報も、このリストに追加することができます。早速、既に持っているお客様の情報で、リストを作り、さらにウェブサイトでもメールマガジンに登録できるようにしましょう。ウェブサイトの訪問者が、メールマガジンに登録するとお客様の情報が自動的にリストに転送されます。

お客様に関する情報があれば、情報ごとにリストを抽出できます。例えば、あなたがペット用品店を経営しているとしましょう。猫を飼っているお客様を「猫リスト」に入れて、猫リストのお客様だけにキャットフードに関する情報を送信することもできます。犬を飼っているお客様は「犬リスト」に入れて、別の情報を提供します。お客様についての情報が多いほど、お客様ごとに対応を変えることができるのです。

お客様リストができあがったらメールマガジンの中身について考えましょう。ひな形を使うと簡単に、あなたのお店に合ったデザインのメールマガジンを作れ、同じデザインを何度も使うことができます。

携帯電話でメールマガジンを読むお客様のために、メールは携帯電話でも読みやすいものにしましょう。多くのメール配信システムには、送信前にパソコンや携帯電話など複数の端末でメールがどのように表示されるかをテストできる機能があります。

さらに送信スケジュール機能を使えば、日時を指定して送信を予約することができます。
メール配信システムを使用すると、メールマガジンを受信した後のお客様の行動も追跡できるようになります。これにより、多くのお客様が、月曜日の朝一番や金曜日のお昼休みにメールマガジンを読んでいることが分かるかもしれません。お客様の行動がわかれば、送信スケジュール機能を使って、より適切な時間にメールを送信できるようになります。

メールマガジンの中のリンクを誰がクリックしたかも追跡してみましょう。ウェブサイトを訪れたお客様が記事を読んだ、または商品を購入したといった行動を分析することで、お客様ごとに、より最適化したメールを送信できます。多くのメール配信システムは、個人に最適化された内容を組み込む機能を提供しています。この機能を利用すると、猫を飼っているグループと犬を飼っているグループそれぞれに、それぞれの内容を入れることもできるのです。

今回は、メールマガジンを配信する方法についてお話ししました。
早速、試してみましょう。

実践

いくつかのメール配信システムを見て、その特徴を確認しましょう。
その中のどれかを選び、アカウントを作りましょう
多くの場合、一定期間の無料トライアルを利用できますので、その期間を利用してテストを行い、サービスの機能になれることをオススメします。
利用可能なツールはたくさんありますので、どのような選択肢があるか調べて見ましょう。

レッスン③ メールマガジンの作成方法

学習のポイント

お客様の行動を喚起するようなメールマガジンを作成しましょう。ここでは次の方法についてお話しします。
・良い第一印象を残すためのメール件名
・行動喚起の強い簡素なメールマガジンの作成
・お客様にとって望ましいリンクの添付

説明

メールマガジンを配信する準備が整ったら、次はメールマガジンの作成です。
ここではポイントとして、魅力的な件名でお客様の興味を引くことと、簡潔な内容にする必要性についてお話しします。

例えば、あなたがペット用品店を経営しているとします。お客様の、お名前とメールアドレス、ペットの種類などの情報を収集し、最初のメールマガジンを配信する準備ができました。

犬と猫の飼い主をターゲットにしたメールマガジンで、あなたのお店が販売している、天然原料にこだわった最新のペット フード情報を伝えようと考えています。

しかしお客様にメールマガジンを読んでもらうには、まずメールを開いてもらう必要があります。そのためには、良い第一印象を持ってもらうことが重要です。お客様が、受信ボックスを見るときのことを考えてみましょう。

お客様が最初に目にするのは、「差出人」欄の会社名とメールの件名です。あなたの会社がわかるように、差出人欄には必ず氏名とメールアドレスを記入しましょう。相手が誰だかわかっていて信頼している差出人からのメールは読んでもらえる確率が高くなります。
また魅力的な件名のメールマガジンは読んでもらえる可能性が高いです。件名が魅力的でなければそのメールは削除されたり迷惑メールとみなされる可能性もあります。

もっとも良い件名は、お客様の名前や興味をそそる質問、または、魅力的な言葉でお客様の注意を引こうとしています。また簡潔でインパクトもあるものです。件名は短く、シンプルなものにしましょう。そしてメールマガジンの内容と関連性の高いキーワードを入れるようにしましょう。できれば件名をお客様にあわせたり、地域ごとに変えたりしてみるといいかも知れません。例えば「めぐみさん、あなたの愛犬は港区で一番健康ですか?」などです。

「無料」「割引」「再送」「特別」といったキーワードや、記号、感嘆符などはメールソフトによって迷惑メールと認識されお客様の目に触れる機会を失ってしまう可能性があるので避けましょう。特に通貨単位や感嘆符を多く使うとプロらしくなく、セールストークのような印象を与えてしまいます。

このようにしてお客様にメールマガジンを読んでもらうことができても、これで終わりではありません。

お客様は忙しい毎日の中でたくさんのメールを受け取っています。どれだけ魅力的な文章でも、お客様はざっと見るだけで終わらせてしまうことがあるので、内容は簡潔で的を射たものにし、段落は 1 行から 3 行程度にまとめましょう。詳しい記事や追加情報についてはウェブサイトへのリンクを入れると、お客様がウェブサイトを訪問しやすくなります。

例えば「リンク先では25% オフで天然原料のキャット フードをご注文いただけます。」や「リンク先で購入すれば5,000 円以上の注文で送料無料になります。」などの割引を提示しても良いでしょう。重要な情報や内容を強調する部分は太字などで目立たせるようにします。

さらに、お客様がメールマガジンの登録解除や連絡先情報の更新を行うためのリンクを追加することも重要です。メールマガジンから簡単に退会できるようにすることは、お客様のためだけでなく、法律でも定められています。

さまざまな メールマガジンを配信することで人気のあるメールがわかるようになります。 次第にお客様にとってより良いメールマガジンが作成できるようになり、それがお店の業績にもつながるのです。今回はメールマガジンの書き方の研究を重ねましょう。

実践

メールの受信ボックスと迷惑メールフォルダを確認してあなたがどのようなメールマガジンを受信しているか確認してみましょう。あなたが閲覧する可能性が高いのはどのメールマガジンですか?あなたも短くて説得力のある件名を考える練習をしてみましょう。

レッスン ④ メールマガジンを成功させるための戦略

学習のポイント

メールマガジンを実施する際には管理しなくてはならないことがたくさんあります。ここでは次の方法についてお話しします。
・A/Bテストの活用
・関連性のあるランディングページ(専用ページ)作成
・メールマガジンの成果測定

説明

メールマガジンを成功させるための戦略について

メールマガジンの分析、メールの内容と関連性の高いウェブサイトの作成、また、メールマガジンの効果を測定することによって、メールマガジンを改善することができます。

まず、A/B テストと呼ばれる、より多くの人にウェブサイトにアクセスしてもらうための調査についてお話しします。A/B テストとは2 種類のメールを作成してどちらが良い結果が出るかを確認する調査です。

例えば、新製品を発表するメールを送信する時に、どのような件名にするかを迷っている場合、半数のお客様には A の件名で残り半数のお客様には B の件名で送信してみます。

そして、どちらの件名のメールが実際に多く読まれているか確認します。

A/B テストでは、件名、頻度、内容、画像などの比較検討ができます。火曜日と土曜日にメールを送信したり、週 1 回と月 1 回の頻度でメールの送信を比較しましょう。お客様がどちらの曜日や、頻度を好むかを確認し、実際にメールマガジンを送る時間や回数を調整できます。

メールを送りすぎて、煩わしい印象を与えてしまうのはよくありません。受信するメールの数を減らせるような選択肢を提供し、メールマガジンからの退会を防止しましょう。
また、メールマガジンに対応するウェブサイトを用意することも大切です。お客様が興味を持った商品が説明されているウェブサイトを開き、その商品について情報収集した上で、購入できる流れを作ることでメールマガジンをより効果的にすることができます。

メールは携帯電話、タブレット端末、パソコンなど、さまざまな環境で読まれるため、あらゆる端末で表示できるウェブサイトを用意しましょう。

メールマガジンを設定するメール配信サービスには通常、キャンペーンの成果測定のための分析機能が含まれています。効果的な件名を把握できる「開封率」や、メールに含まれるリンクの「クリック率」を確認することで、どのような内容がウェブサイトへの訪問につながったかを把握できます。なお、通常は分析ツールでメールが削除されてしまったかどうかを知ることはできません。

さらに、お客様がメール内のリンクをクリックした後のウェブサイト上での行動を把握し、ウェブサイトを改善することも大切です。

メールマガジンを成功させるためにこれらのコツをぜひ活用していきましょう。

実践

テスト用のメールマガジンを作成し、いくつかの最適な件名を考えてみましょう

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