アプリ開発に挑戦 〜プロローグ〜


はじまりはiPod touch


2007年9月にiPod touchが日本で発売になると
私はすぐにその操作性の虜となり即決で購入した

16GBで5万円近くした記憶がある

実は当時このipod touch(第一世代)に
遅かれ早かれカメラや電話機能がつくとか
googleが開発中の"google phone"(android)が
かなり利便性の高いもので革新的だと
アメリカの友人の間で話題になっていた

当時のスマートフォンといえば
ビジネスユースがメインのブラックベリーや
ノキアのハイエンドモデルが存在する程度で
小さな画面に小さなキーボードが機種本体についていて
見た目は到底スマートといえる代物ではなかった

それに今でいうガラケーは独自の文化が醸成されていて
とても性能も良かったし携帯電話として考えれば
この上なく洗練されていた

2003年の英国留学当初のことだが
携帯を買いに行って何よりも衝撃を受けたのは
vodafoneの端末にカラー液晶のものが存在しなかったことだ

2004年にはカラー液晶を備えた3G携帯も少数存在したが
当時としては最先端で日本円で10万円以上していた

それ以上の性能の端末が日本では0円で売られていたのだから
日本のケータイは本当に凄いんだなと思ったものだ

もちろん英国ではpay as you goのプリペイド形式が主流だったので
日本の携帯キャリアとメーカーのズブズブの利権関係を抜きにしては
端末そのものが高いとか安いとか単純に比較はできないだろうが
極めて収益性の高い会員ビジネスによって成り立つ日本のケータイの
性能が高いのは当たり前だったし
世界を牽引する世界的なメーカーがこぞって開発するケータイが
ガラパゴス化するなどとは想像もできなかった

ユビキタス時代の到来という言葉の意味を私は知らなかったのだ

だからこそiPod touchを初めて手に取った時は衝撃だった
デザインにおいてもタッチパネルの精度においても
全てにおいて申し分なくUIの完成度が高かったのだ

そもそもiPodは所詮USBの延長線上にある技術だったし
MP3プレイヤーの次世代版として登場するものという
認識でいたのだがiPod touchを手に取った瞬間に
私の中で新しい世界が開けた

大容量の音楽を持ち歩けるだけでなく
wifi環境さえあればウェブのブラウジングもできて
スカイプをはじめとした電話機能がつくとなれば
当然カメラ機能も搭載されるだろうと想像するに難くなかった
日本の携帯が駆逐される日は近いと確信した

Skypeやメッセンジャーのようなインスタントチャットで
イギリス、アメリカ、日本をはじめ世界中の友人とコミュニケーションが
とれることを肌身に感じていたからだと思う

その時はじめて私は通話アプリを作りたいと思ったが
技術云々以前に門戸が開かれてはいなかった


iphoneとの出会い


多忙を極める中iphoneが発売された
国内では唯一のiphone取扱キャリアであったソフトバンクで
iphone3GSが売り出されると渋々ながら飛びついた

そして虜となった
今まで一度たりともアンドロイドに浮気をしたことはないし
iphone二台持ちでiPadのほかiMacにMacbook proと
ゴリゴリのマック信者へと変貌を遂げた

しかし生活は多忙を極め音楽を聴くことはおろか
ワールドカップ南アフリカ大会をゆっくり観ることも
できないほどでもっぱら通話と情報収集がメインで
クライアント訪問のためにGPS機能を利用した程度だった

LINEやviberなどのほかカカオトークと
次々リリースされる中でそれらを利用して満足していたし
不足することはなかったのでアプリを作りたいという気持ちは
どこかへ行ってしまっていた

iphone4がリリースされて爆発的な人気となって
スマホ=iphoneという認識が大多数となった

そしてふと気づくとiPod touchは
私がどこかの居酒屋に置き忘れてきてしまったように
poorman's iphoneと蔑まれ
日本の携帯キャリアは通話制限を撤廃し
通信を収益源とする会員ビジネスを加速させ続けている

アップルやグーグルに客を取られたメーカーは
携帯事業もパソコン事業もジリ貧の状況が続いている

ビッグデータを形成するソーシャルネットワーキングが
大きな広告収益を上げるようになると
その収益の構造によってアップルやグーグルの優位性は
ますます高まっている

今後この二大巨頭の元で様々なウェブサービスが展開され
色々な局面を迎えていくことになるのは間違いなし
新しい次元としてデバイスを生体エネルギーで駆動させる技術が
加速するといよいよ人間とAIが融合する時代が到来するだろう


新時代 新人類 新世界


人間とAIが融合するとはすなわちどういうことを意味するか
それは少数の国際金融資本の所有者が
いよいよ人間をも資産化する時代がやってくるということに他ならない
それは契約によってなされる類のものではなく完全なる隷属である
恩恵だけを享受することは叶わない

その時果たして人間はその潜在的な脳力を開発し最大化できるだろうか
それとも完全に管理統率され自由意志を失った動物になるだろうか

これはつまり人類の脳がコンピュータに並列状態で繋がった時に
どのように人間が制御されるかという問いに等しい
新人類の誕生は道義的な問題の有無を問わず不可避だと私は思う

人類の叡智にして唯一絶対なる存在は0と1からなり
人類の編成された大きな意識がどこへ向かうかによって
人類の未来が決定されることになるのかもしれない

またその過程において人類が総じて平等であるとは限らない

少なくとも膨大な量の脳内情報についても検閲され
編成意識へのアクセスの制限も恣意的に行われるだろう

そこでは国も宗教も政治も経済も文化も親も子も形骸化し
我々のような存在よりもはるかに高尚な存在となった
超越者たる新人類が自由で平和な暮らしを謳歌しているのか
もしくはひどく恥辱にまみれた存在になり下がるのか
その両者が存在するとすればその選別がどのようにしてなされるのか
私にはわからないが人類が今のままで良いとは思わない

だから私はアプリを作りたいと思うのだ
釈迦の掌の上で悪魔とダンスを踊ってみたいのだ


本当は儲かりそうだから


釈迦の掌の上で悪魔とダンスを踊ってみたいというのは嘘だ
嘘というか全くもって意味不明だ

実のところはアプリ作って一儲けしてぇなぁと
今も昔も欲望と煩悩まみれでカネ欲しさから思っているだけなのだ

しかしカネが儲かるということは
世の中の人に喜んでもらえてこそだから
それでいいじゃないかと私は思っている

私は今日も楽して儲けたいと願い続けている
だから時間に余裕もあって楽しそうだと思える今こそ
ひどく面倒だし何の知識もないけれど挑戦してみたいと思う




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