私はこうしてお金を貯めました②

第2章 お金との上手なつきあい方

際限なくいくらでも使えるのなら別ですが、
まずは限られた範囲内のお金を有効に活用することを心がけてみることが大切です。


予算を管理しよう

予算ができていないとここ一番の買い物で失敗してしまう

例えば家や車など大きな買い物をするときは○○万円位までと最初に予算は自ずと決まってくるはずです。にもかかわらず、毎日の出費に対する予算を決めていない人がとても多いのが現実です。「収支管理」と「予算管理」は全くの別物です。収支は過去のお金の流れ、予算は未来のお金の流れです。

予算を管理して、欲しいものを以下のようにカテゴライズしてみましょう。

①絶対必要 ②代替可能 ③あると嬉しい ④なくても大丈夫 ⑤やっぱり不要

お金を使う前の予算管理がきっちりとできればムダな出費をすることもありません。
購入リストには購入予定の商品の価格、購入予定時期、購入する優先順位を書き出してみること。欲しいものと必要なもののギャップに気づくことが大切です。

どうしても欲しいものを手にしたいというとき、そのぶん収入をさらに増やすことを前提にして考えてみましょう。

クレジットカードは自分でルールをつくって把握する

クレジットカードは、カードタイプ(一般か、ハイグレードか)や利用者の支払い実績及び信用の度合いで、毎月の使用上限が決められているものです。でもその上限まで毎月使えるわけではありません。そこで自分で無理なく払える上限を決めておきます。
年会費無料で使えるものや社会的なステータスの高いものなど様々なクレジットカードがありますので、ライフスタイルによって利便性の高いクレジットカードを3枚程度までに集約しましょう。全ての支払い状況を把握できる人は、年会費などムダがなければ枚数が多くても問題ありません。現金での支払いとカード払いによるものを分けておこう。

銀行通帳は過去の記録であって、将来は見えないことを肝に銘じる

着実にお金が貯まってきたからといって預金残高に満足していても、現状のライフスタイルが理想に近づくわけではありません。収支の管理と予算の管理を両方同時にできないと「溜め込んだって死んだって意味がないから」と浪費に走ってしまう人がほとんどです。

蓄積した現金は理想を現実にするための仕組みをつくる上で必要不可欠なツールになります。お金があればお金を生み出すことが容易になります。ブランド品や海外旅行などの、モノや経験に変えることも大切ですが、行き過ぎてしまうとかえって非常に虚しいものになりかねないので注意しましょう。

しっかりと資産を守り殖やしていきましょう。想定外のことが起こるのが人生です。
ギリギリの生活を送っている人は、些細なことで転落してしまうのだと再認識しよう。

理性ではなく感情で勘定を払っていませんか

本当に必要かを考えずにお金を使っていませんか?
「限定」や「超特価」などの言葉に惑わされていませんか?

お金はものを買うために支払うのではなく、自分が必要な価値を手に入れるために支払うものなのです

キャバ通いのおじさんも、ホス狂のお姉ちゃんも、下心や心の隙間を満たすために高いシャンパンを入れますね。

支払う金額に見合う価値があるかどうかを見極めるには、きちんと収支と予算の管理、理想のライフスタイルへの道筋を自分でつけること。これが全てです。優先順位をつけて、本当に必要なものを判断できるようになろう。衝動を抑え、理性的になることが難しければどんな大金を得てもすぐに散財してしまいます。

使ったお金を記録するだけでは資産は殖やせない

すでに使ったお金はコントロールできません。当たり前のことですね。
もちろん、金銭出納帳をつけることも必要ですが、それよりも将来のお金の流れを記録することが重要です。現在の資産を殖やすコツは無駄遣いをなくし、収入を殖やすことだけです。正しいお金の使い方をしていると、必ずお金は増えていくものなのです。

予算管理プランを立てよう

将来のお金の流れを記録するためには、事前に以下の3つを行います

①暮らしにあった収支プランを作る
②支出に優先順位をつけて必要なものをリストアップする
③資産運用口座、毎月の支払い口座、ストック口座の最低3つの口座を作り分ける

これにより、かなり無駄がなくなり限られたお金を有効に効率よく運用できます。
最初のプランに縛られず、状況変化に応じて改変していくのがベストです。


予算管理プランの立て方として、いきなり完璧なものを作ろうと思っても作れるものではありません。その時点で考えられる範囲で書き出してみてください。状況が変わるたびにその都度変更すれば良いのです。

予算管理プランの立て方 〜おさらい〜

STEP 1. 現状把握
 まずは現時点の資産と負債の金額を書き出してみる。さらに、お金の流れを記す。

STEP2. 将来の支出を考える
 欲しいものをリストに書き出してみる。其々に金額、購入希望日、優先順位をつける。

STEP3. 行動計画を立てる
 今から実行するための具体的なプランです。ローンの返済プラン、クレジットカードの使用ルールを作成します。

STEP4. 銀行口座を使い分ける
 資産運用口座、年中行事の支払い口座、毎月の支払い口座、ストック口座、それぞれ専用の銀行口座を作り、使い分けましょう。



借金をしてからの有利な返し方

金利が高いものから返済する

借金がある人は、まず全てをリストアップすること。キャッシングだけでなくローンやクレジットも借金とみなします。そのリストを金利の高い順に並べて、金利の高いものから順番に集中して返済していくのです。ボーナスを当てたり少しずつ生活費から捻出して予定より早くローンを減らします。重要なのはここからです。支払う金額が、例えば月5万円に減っても、元の10万円のペースを続け、1日も早い完済を目指すこと。

例えば、住宅ローンの場合、3000万円を銀行から借り入れたとして、金利2%でも返済期間20年で36,424,000円。金利6%の場合、借り入れ期間20年で5000万円を超えます。同じ6%で30年借りると返済金額は6500万円と倍以上の金額となるのです。

借り換えは、借り換えの手数料や借り換え後のローン金利上昇リスクを伴います。しかし、借り換えた場合の額と現状の支払総額が大きい場合は十分に検討する価値があることも書き添えておきます。

余裕の資金があるなら繰上返済

借金の代表はやはり住宅ローン。返済期間が20年、30年〜となるので支払う利息もバカになりません。そこでこの超低金利時代、住宅ローンの返済を見直すことで、預貯金で運用するより効果的な場合があります。余裕のお金があるのなら、全額または一部の繰上げ返済を考えてみてはいかがでしょうか。返済が早まった期間分の利息を支払う必要がないので一種の財テク商品とも考えられます。ただし、再びそこから借金はできないので、あくまで余裕のお金で返済しましょう。金額は50万や100万円〜とある程度まとまった金額出ないと繰り上げることはできません。事務手数料もその都度かかるので、頭金が大きければ大きいほど住宅購入には有利であることは間違いありません。

借入金利が高い場合は乗り換えを検討する

住宅ローンの借り換えとは現在返済中のローンを一括返済を目的として別のところから新たに借りること。高金利で借りたローンは返済額も多いので低金利のローンに借り換えできれば後の返済にも余裕が出てくるでしょう。ただし、借り換えに際しては、ローン保証料や抵当権の抹消・設定費用などがかかってくるため、それらを含めて検討しましょう。

○借り換えのポイント
 ◎公庫→公庫の乗り換え不可
  (公庫→民間金融機関はOK)
 ◎借り換え効果の目安は次の3つをクリアすること
  ①借り換え前後の金利差が1%以上あるか
  ②ローン残高は500万円以上あるか
  ③残りの返済期間が10年以上あるか

目的別口座を厳守すれば貯蓄できるお金も殖える

資金繰りの厳しさからの行き詰まりを避けるには、お金の「ストック」を作ることです。収入の全てを入金する「ストック」銀行口座を開き、同じ銀行に家賃や公共料金などの「毎月の支払」用口座、盆や正月などの出費用「年中行事の支払」用口座、「資産運用」口座をそれぞれ作ります。月に数度、各口座へ「ストック」口座からお金を流します。

ストック口座には収入の10%ずつ積み上げていくことをオススメします。収入の300%を超えたら3ヶ月定期預金に回すなど、手堅く無理なく資産を運用し始めることができます。




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